日本語はオノマトペや修飾語が多い一方で、動詞の種類は意外と少なくても成り立つ言語かもしれません。対して英語では「どのように」という意味まで動詞に含む場合が多く、動詞自体の数も多くなります。
今回はそんな単語の一つである、日本語の「焼く」に当たる単語の種類と使い分けをご紹介します。
ここで扱う「焼く」は料理の場面で使う言葉です。「日焼け」などに使う焼くではありません。
1. Toast
「焼く」と言う中でも、実際の動作として最も短いのがこのToastです。薄切りパンの「トースト」はすでに日本語と言ってしまってもいいと思いますが、焼くと言う行為の中でも表面だけをさっと焦がす程度に焼く、と言う意味合いを持つのがこの単語です。炙る(あぶる)、または煎る(いる)と言い換えても良いかもしれません。
実際どんなものを焼くと、Toastになるのかと言うと、パンのトーストはもちろんですがアーモンドなど、ナッツ類の薄切りをカリッと仕上げる、という時などにもこのToastを使います。
2. Bake
Bakeryなどとも言うように、日本でいうパン屋さんで扱うような「オーブンで焼いて出来上がる」食品にはこのBakeを使います。具体的には、パン、ケーキやクッキーなどの焼き菓子などです。このカテゴリでは、ベーキングパウダーを使って作るものは全部Bakeと覚えておくといいかもしれません。
また、ベークド・ポテトなど「オーブンで焼いて出来上がる」料理もここに入ります。オーブンに長時間入れないと出来上がらない、というのも覚えるための一つのヒントですね。
3. Grill
グリル、と聞くと意外とオーブンをイメージしてしまう人も多そうですが、これは「直火で焼く」調理法を指します。ハンバーガーやグリルドチキン、お魚の網焼きなどは全てこのGrillです。ちなみに「炭火焼き」は”Charcoal grill”と言います。ほとんど直訳ですね。
調理されて出てきたものに網目がついていたらGrillである、と覚えるのが覚えやすいかもしれません。
4. Roast
Roastと聞くと、真っ先に思い浮かぶのがロースト・ビーフでしょうか。そうでなくても、肉の塊をオーブンで焼いたものを頭に思い浮かべる人も多いかもしれません。その通りで、Roastも「オーブンを使って焼く」調理法です。ただ、Bakeよりも温度が高く、短時間で終了するのが多いことでしょうか。
例えばベークド・ポテトなら、ジャガイモを丸ごとアルミホイルで包んで1時間以上オーブンで焼きますが、ポテトのローストなら切ったジャガイモをベークド・ポテトよりも高温で、半分程度の時間で焼き上げます。
ちなみに「オーブンで焼く」にはもう一つ、Broilという単語もあります。こちらはさらに高温で短時間、表面を焦がしつつ高温でさっと焼く、というようなイメージです。
ですから英語圏で製造されたオーブンを見ると、ダイヤルのところにBake、Roast、Broilの順番で調理温度域の表示がされています。
おわりに
日本語では「こんがり焼く」「さっと焼く」「焼き目がつくまで焼く」のように、さまざまな言葉で「焼く」という動詞を修飾します。英語では動詞自体にそれらの意味が含まれている点が特徴的です。英語のレシピサイトや料理本を読む際に役立ちます。
なお「日焼け」の焼くは”Tan”です。
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