日本人は長い年数英語を勉強しているのに、すらすら話せるようにならない。これは英語を話したいと願う多くの人が抱く疑問です。日本人だけでなく、外国人も不思議に思っているようです。
社会人として中堅の30~40代で見てみると、最低でも義務教育である中学の3年間は勉強しています。その後、高校や大学へ進めば10年近く学んでいるはずです。それでも話すことはおろか、自称英語アレルギーの人も多くいます。
今回は「しゃべる」ことに注目し、日本人が気負わず英語をしゃべるためのヒントを考えます。
「正しい文法で」の呪縛から逃れる
日本人の「英語がしゃべれない」コンプレックスにおいて、いちばん大きいのがこれではないかと私は思います。「ちゃんとした英語がしゃべれない」「ブロークンなのよね」「順番がめちゃめちゃで」というようなことを言っている人をよく聞きませんか?あれです。
三人称単数の”s”を付けられなかった、仮定形が使えない、冠詞をいつどうやって使っていいかわからない・・・あげればきりがありません。
はっきり言いましょう。そんなこと気にしなくていいのです!ビジネスの場面やフォーマルな場所では、確かに正しい文法表現で話をしないと、最初は周りの人も「おや?」と思うかもしれません。けれど、会話の中で重要なのは「どんな内容の話をしているか」であって、正しい文法で話せているかではありません。話の内容が面白ければ、周囲はブロークンな英語であることなんか気にせず、身を乗り出して耳を傾けるでしょう。
話をする中で「言いたいことが思うように伝わらなかった」と思ったら、より効果的な表現を覚えればいい。そうして表現のストックが増えてくれば、文法面でも改善していくと思います。その方が勉強するモチベーションも上がりますよね。
「正しい発音で」の呪縛から逃れる
以前に比べるとだいぶ良くなってきたと思いますが、これもまだ根強く残っている呪縛の一つだと思います。けれど、英語を母国語とするアメリカとイギリス、オーストラリア各国においても発音は違いますし、それ以外の国では母国語とする多言語のなまりやアクセントが残るのは当たり前。そういうものだと思ってしゃべればよいのです。
この点、インドや中国の人たちを大いに見習うべきだと思います。彼らは発音が聞き取りづらくても(そして文法的に正しくなくても)、まるでわからない方が悪いのだと言わんばかりに、臆することなく堂々としゃべります。そのくらいでいいのじゃないかと私は思います。
こう考えてみてください。日本を話す外国人に接したときにまず思うのは、「この外国人、日本語が話せるなんてすごいな」ということですよね。外国なまりの日本語は、むしろ面白く、かわいく聞こえたりする。英語圏の人にとっても、日本人の話す英語はそう聞こえているのかもしれませんよ。
ジェスチャーも込みで「英語をしゃべる」と心得る
英語圏の人が、日本人が話す英語を分かりにくいと思うことがあるとすれば、その理由の一つに「表情、ジェスチャーの乏しさ」もあると思います。ジョークを言っているようなのだけど、表情がまじめなので笑っていいのかわからない・・・というように、話している内容と表情がマッチしていないために、どのようにリアクションしていいかわからない人もいるようです。
また話す側にとっても、単語が出てこないときに指で示したり、語彙が追いつかないけれど身振り手振りや表情でその時の感情を表現できれば、言葉足らずでも相手に理解してもらえるでしょう。
こうして目は口ほどに・・・ではないですが、目にも、手にも、体全体にも「物を言わせて」コミュニケーションすることで、言葉を補い、かつ楽しくコミュニケーションできるようになります。
おわりに
外国人が日本人に抱くイメージとして多いのは「真面目」や「おとなしい」「控えめ」といったものです。仲間内では冗談を言い合い、よくしゃべる姿が海外の人に伝わっていないのは少し寂しいことでもあります。
壁は心の中にあるため、それを越えることが気負いのない英会話への一歩につながります。
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