2021/08/09

夏期合格力強化特訓 レポート①

中3生対象『夏期合格力強化特訓』

ここでは授業の様子を一部ご紹介します!

 

「悔しくはないのか?」

 

86日の最終授業は、社会。

担当の柴田先生が、授業の冒頭に話します。

「理科や数学の質問はたくさんあるでしょう。

社会科は、この授業で十分ということを証明しましょう」

 

分刻みのスケジュールを用意していた柴田先生。

このスライドの内容を、考えて空所を埋めて完成させるのは、5分くらいだと思う。

自分で何度も書いて平均タイムを出して、制限時間を決めてきたという柴田先生。

授業の場面の全てがスケジューリングされていました。

 

さぁ、授業スタート。

「なぜ?」「ここのつながりは?」

思考力を駆使して、”考える”社会の授業が進みます。

 

そして、授業の締めくくりに柴田先生が言った言葉。

「あと2問、いや3問残っているのは、演習タイムで解いておいてください」

 

10分の休憩時間中に、講師間では緊急ミーティングです。

頑張っていないわけではない。

けれど、子どもたちの可能性は、全て引き出されているのか?

 

NO”

 

全ての講師が、子どもたちの更なる可能性を信じていました。

オンラインでも「熱」を届けられるのか。

勝負の一言が、冒頭のセリフでした。

 

「悔しくはないのか?」

 

柴田先生は、演習タイムは、数学や理科といった質問しなければならない科目に絞れるよう、社会はこの授業中に、と言っていた。

なのに、3問、解き残しが出た。

そして、そのことを悔しいと思う様子は見られなかった。

あともう少し早く書いていれば。あともう少し早く解いていれば。

そうすれば、その3問を授業中に解けたんじゃないのか?

先生から、全てを引き出しきれたんじゃないか?

 

そのことは、本当に「悔しくはないのか?」

 

我々に平等に与えられたものは、「時間」をおいて他にはないのです。

その時間を、どう使うのか。その選択こそが人生です。

 

決して、頑張っていないわけではありません。

むしろ、褒められてしかるべき姿勢です。

声をかけずとも、講師がカメラの前に立つだけでONになるカメラ。

教材をすべて揃えて待っている姿。

それでも、誉めません。

だって、そこは、もはやあなた達の居るべき場所ではないから。

 

「では、演習タイムを始めます」

を合図に、質問に、問題演習に動き出す姿。

 

オンラインで、熱が届いたと感じられた瞬間でした。

 

夕食を挟んで、夜の演習。

20分前から入室してくる生徒たち。

演習スタート。

休憩前には何も言わなかったけれど、あえて投票機能での調査をかけました。

 

「夕食休憩時間中、勉強もしたという人は?」

勉強していたという生徒は65

その数値に、今度こそ本当に悔しそうな35%の生徒

 

そして、本当に100%の生徒がスイッチの入った状態で、演習、質問スタート。

受験生に、講師が突き動かされるような90分でした。

 

夜の集会も終わり、挨拶のあとに、慌てた声が響きます。

 

「あの!あの!先生っ!」

 

ミーティングを終了するために、ボタンにかけた手を止めて問い返しました。

 

「どうしたの?」

 

「質問してもいいですか!」

「ぼくもっ!」

 

届きました。

私たちの思いをしっかりと受け止めてくれました。

 

「合格力」

それは、思い描いた理想の自分に向かって、一歩踏み出す行動力のこと。

 

その確かな一歩を確認できた1日でした。