2017/06/28

2つの「ひ」!?

「お兄ちゃんはこの問題集を全部解いて○○高校に受かったんだから、あなたもやりなさい」「○○ちゃんは算数得意だから一緒に宿題させてもらったら?」「ずっと寝てばっかりで何がしんどいの?」「そんなこと言うてたらほんまにアカンようになるよ」

なんとかわが子にヤル気を出してほしいという親の願いから、このような言葉を子どもにかけていませんか。

 日常的なこれらの言葉の中に2つの「ひ」が隠されていることにお気づきでしょうか。

 そう、2つの「ひ」とは「比較」と「否定」です。

 他人と比べられてもヤル気は出ません。また、良くないと分かりつつも頭ごなしに否定されては、口論になるか話す気を失うかのどちらかです。

 これらは言われてみると当たり前のことですが、日常では意外と気付きません。意識しなければついつい出てしまうものなのです。

 多くのコミュニケーションスキルを学ばなくても2つの「ひ」に注意するだけで、子どもとの距離はきっと近くなるはずです。われわれ大人(親)は、子どもと接する場面でこのことをぜひ心がけたいものです。(2008年6月27日掲載)