2017/06/21
失敗談の魅力!
授業の前後に、子どもたちが先生によく話しかけています。子どもたちは、講師という大人の存在に興味津々なのです。特に、講師の体験談に身を乗り出して聞いています。
その中で、子どもたちが楽しげにうなずいているのが、講師の過去の失敗談です。
成功体験は子どもたちにとっての希望や目標となりますが、そればかりでは、時に子どもたちを追い詰めることにもなります。
「先生、目標点に届かんかった。」テスト後、そんな子どもの話に、「本気で勉強したんか?」と答えるだけでは、子どもは逃げ場がなく、次へのやる気がそがれかねません。
「先生も、いつも達成できていたわけじゃないよ。国語で○○点しかとれなかったこともあったよ。その時の勉強の仕方が悪かったからやねん。先生と同じ失敗してない?」
そう答えてあげると、子どもたちは自分から勉強の仕方を振り返り、次に同じ失敗をしないように取り組みます。
普段の生活でも同じではないでしょうか。時には、お父さん、お母さんの失敗談が子どもの不安とストレスを解消する薬になるかもしれません。(2008年6月20日掲載)

