2017/08/23
「ピンチ」は「チャンス」!
こんなことがありました。中学3年生の女の子が数学のあるテストで30点をとってしまったのです。難しいテストでしたが、受験生にとって30点はたいへんなショックでした。
でも、彼女は一言の言い訳もせず、それからひたすら数学の勉強をし続けました。これまで解いてきたすべての教材を解き直しました。過去に受けた定期テスト、実力テスト、ありとあらゆるテストを引っ張り出してきてかたっぱしから解いていったのです。2週間後、模擬テストの結果は驚くばかりの伸びを示していました。
彼女は見事に「ピンチ」を「チャンス」に変えたのです。彼女はこの経験で、数学の力をつけただけでなく、「ピンチ」は自分の頑張り次第で「チャンス」にもなるのだ、ということを学びました。
結果が悪いのはショックです。でも、それは事実です。その事実をしっかり見つめるのか、それとも言い訳をして目をそらせてしまうのか、どちらを選ぶかで結果は大いに違ってきます。
「ピンチ」は、最大の「チャンス」です。そのきっかけを見逃さずに後ろからトンと後押しをするのが私たち大人(親)の役割ではないでしょうか。辛い時、苦しい時にこそ力を出せる子どもに育てたいものです。(2008年8月22日掲載)