2016/04/20
集中力!
学校で先生の話を聞かなかったり、授業中に立ち歩いたりする。そんな子供が最近増えてきているようです。つまり、先生の話の面白そうなところだけに興味を示し、それ以外は聞き流す。これは、子供たちのあるものへのかかわり方に似ていないでしょうか?
そう、テレビです。
今は自分専用のテレビを持つ子供も少なくありません。家に帰ると、特に見たい番組もないのに、まずテレビをつける子供は多いのではないでしょうか。
そして、面白そうなところだけを見て、あまり面白くないところは聞き流しながら、他のことをするのです。私には「聞き流しの練習」をしているようにさえ見えます。
ひと昔前は、テレビは一家に1台で、子供は限られた時間しか見ることができず、その許された時間に夢中で見たものです。しかし、最近アジアの5つの都市について、子供がテレビを見る時間を比較したところ、東京が一番長く、1日平均約3時間半も見ていたそうです。
「テレビばかり見ないで勉強しなさい」。そう頭ごなしに言うのではなく、1日1~2時間に絞り、見る番組を決めて、家族で一緒に集中して見る。家庭でのテレビ視聴のルールを親もかかわりながら決めることは、子供の集中力をはぐくむうえで、大切なことになってきています。
(2007年4月20日)