2016/04/27
親の態度?
入学式が終わり、新学年がスタートしました。子供たちは新しい学年を迎え、期待に胸ふくらませていることでしょう。
学校行事でよく聞くのは親の態度の悪さです。入学式で隣とおしゃべりをしたり、授業参観中にケータイが鳴って慌てて廊下に出て大声で話し出したり。これは、他人への迷惑やマナーの問題はもちろん、子供の目の前で行われているという点で教育の上でも非常によくないことです。
子供の学力に最も大きな影響を与えるのは集中力です。先生の話を集中して聞く。これができないと、いくらその先生の授業が素晴らしくても学力はつきません。親の私語は、「先生の話は聞かなくてもいいよ。私語をしてもいいよ。」というメッセージを子供に送っているのと同じことです。
公共の場での大人の態度も同じことがいえます。歩行者の信号無視やゴミのポイ捨て。これらも「ルールは守らなくてもいいよ」という無言のメッセージになっているのではないでしょうか。
昔は、「世間様(お天道様)に申し訳ない」という、誰かに対して恥ずかしいという考え方がありました。今は、人にどう見られても構わない、自分さえよければいいという考えが広がっているようです。
大人の態度は子供へのメッセージです。まず、私たち大人が変わりませんか。
(2007年4月27日) ※次回は5月11日です。