2016/06/08

公平さ!

 

日ごろ、兄弟姉妹に分け隔てなく接しているつもりなのに、「お兄ちゃんだけ買ってあげて」とか「私ばっかり叱られる」とか言われたことはありませんか。

 

また、自分が忙しくてイライラしているとき、思わず「うるさい!」と叱りつけてしまったことはありませんか。

 

子供は敏感です。「ほめる」「叱る」の基準が兄弟で異なったり、親の機嫌で変わったりするなら、しだいに子供は不信感を募らせていくことでしょう。

 

ところで、イングでは生徒に、講師に関するアンケート調査をしています。その調査項目に『えこひいきをしないでほしい』があります。講師はもちろんどの生徒とも分け隔てなく接しているのですが、思いがけなくこの項目に印がつけられ、ショックを受けることがあります。

 

これは、たいていほめ方・叱り方に原因があるようです。講師が明確な基準を持っていないと、えこひいきと受け取られるのです。

 

たとえば「顔を上げて先生の話を聞く」というルールを決めたとします。すると講師は生徒にそれを明確に伝え、厳格に適用しなければなりません。いくら普段の態度が良くても、ルールが守れていなければきっちり注意をするのです。この基準があやふやになると、生徒は不信感を抱き、最後はヤル気を失います。

 

 家庭教育でも、「公平さ=明確な基準」を一度考えてみてはいかがでしょうか。

(2007年6月8日)