2016/06/22

ほめる!

  問題です。Aくんはテストで国語が90点、算数が60点でした。「国語、得意だね」と声をかけるのと「算数、苦手だね」と声をかけるのとでは、どちらが良い影響を与えるでしょうか。 

答えは前者です。

 

では、次の問題です。お母さんが何種類かの料理を作りました。「この料理がおいしいね」と声をかけるのと「この料理がおいしくないね」と声をかけるのと、次の日の料理がおいしくなるのはどちらでしょう。

 

これも前者ですね。後者だと次の日からご飯を作ってくれないかもしれません。

 

人間は誰でもほめられるとヤル気を出し、さらに伸びていきます。テストでは、どの科目も同じ点数は珍しく、普通は点差がつきます。そのとき、良い方を取り上げて「がんばったね」とほめるのと、悪い方を取り上げて「ダメだね」とけなすのとでは子どものヤル気に大きな違いが生まれます。

 

イングが力を入れる小学生の作文指導でも、指導の鉄則は「まず、ほめる」です。欠点の指摘は簡単です。しかし、「作文嫌い」の子どもをつくってしまうでしょう。

 

作文が苦手という子どもはたいてい、家で「あなたは作文が下手ね」などと言われています。親の何気ない言葉が、子どもの可能性を摘んでしまっているのです。

 

普段の言葉に気をつけ、具体的にほめる。子どもの可能性のために、より多く、そんな機会を持ってみてください。

(2007年6月22日)