2016/07/06
勉強好きであれ!
文科省の「義務教育に関する意識調査」(平成17年)によると、家庭で平日「ほとんど勉強しない」小学生は17%、中学生は43%でした。塾で学習する時間を除いたものとはいえ、中学生の半数近くが家庭で勉強していないことには驚かされます。
最近、中学生の学力が二極化しています。平均点前後の人数が多い「ひとこぶラクダ型」から、高得点層と低得点層の人数が多い「ふたこぶラクダ型」へ移行しているようです。
ひと昔前は「いい高校からいい大学へ、そして一流企業へ」という画一的な将来像を描く親(子供)が多くいました。いまは将来像も多様化し、「そんなことではいい大学にいけないよ!」という親の文句は通用しなくなってきています。
しかし、勉強は「いい大学」へいくためだけのものではありません。特に中学生の時期の勉強は「自分の可能性を広げる」ためのものです。勉強から逃避する姿勢ではなく、勉強に真剣に取り組む姿勢を身につけることがなにより大切です。
イングの「講師7カ条」の一つ「勉強好きであれ」というのは、子どもだけでなく、講師も常に向上を目指そう、という意味です。大人が勉強する姿勢を見せなくて、子どもだけが勉強するようにはなりません。
近頃、親子で漢字検定を受検する例をよく見かけるようになりました。私は、とてもいいことだと思います。「親の学ぶ姿勢を子どもに見せる」これも家庭でできる良い教育だと思います。
(2007年7月6日)