2016/08/10

お盆!

 厚生労働省の調査によると、企業の今年の夏休みは平均8.2日だそうです。子どもを連れて帰省する予定のご家庭も多いことでしょう。

 お盆の時期には複数の世代、家族が集まる機会が多くなります。子どもにとっては、普段あまり会えない祖父母や親戚のおじ、おば、いとこと触れ合う大切な時間です。違う環境の家族と接することにより、自分の家族の良さに気づいたり新しい発見をしたりするでしょう。

 また、核家族で育った現代の子どもにとって、祖父母や曽祖父母が語る、昔の話や親の子ども時代のエピソードなどは興味深いものです。自分が生まれる前の世界を想像し、昔の世界に思いをはせる貴重な時間となります。

 あるアンケート結果によると、お墓参りに「毎年1回、または2回以上行っている」と答えた人は53%で、「行っていない」と答えた人も15%いました。

 「お盆」のイメージは「お墓参り」から「長期休暇=旅行」へと変わりつつあります。しかし、子どもにとっては「お墓参り」も貴重な体験ではないでしょうか。お墓の前で手を合わせ、先祖を敬い、また日頃の感謝を伝える。今の自分は両親・祖父母・曽祖父母…というつながりの中で存在しているということに気づく。これは人として大切な「感謝の気持ち」をはぐくむことにつながります。

 子どもたちにとって有意義なお盆の過ごし方を考えてみてはいかがでしょうか。

(2007年8月10日)