2016/09/14

敬老の日!

 今年は9月17日が「敬老の日」で祝日。15日は「老人の日」。15~21日が「老人週間」です。(註 2007年当時)ハッピーマンデーの関係でこうなったそうですが、いろいろあるわりにはあまり知られていません。実際、「敬老の日にお祝いをしましたか?」というアンケートでは、7割以上の人が「何もしていない」と答えたそうです。

 もっとも、60歳ぐらいの方に贈り物をしても「まだそんな年じゃない!」と怒られてしまいそうです。それでも、祝われる方に「どのようなプレゼントが嬉しいですか?」と尋ねたところ、一番多い答えは「会って一緒に何かする」でした。やはり、孫や子どもに会うことは何よりの贈り物のようです。

 一方、子どもの教育という面から考えても、子どもがお年寄りと触れ合う機会は大切だと思います。次第に失われつつある「生活の知恵」や「暮らしの中の常識」など、学校では学ばないさまざまなことを、お年寄りとの触れ合いの中で子どもは学べます。人を先にする謙譲の心」や「他人や自然の恵みに対する感謝の念」など、お年寄りの言葉には他への優しい響きがあります。

 最近の若者の自分勝手な犯罪や行動を目にすると、これまで「古臭い」と言って切り捨ててきた中に、捨ててはいけないものがあったのではないか、という思いがします。今の子どもたちに失われつつあるものをまず親が取り戻す。そういう意味では、親自身がお年寄りと話す機会を多く持つようにするべきなのかもしれません。

(2007年9月14日)