2016/10/19
お金の価値!
授業で子どもたちに向かって、こんな話をしたことがあります。「この1回の授業に、みなさんの保護者の方がいくら支払っているか知っていますか? お店に行ってお金だけ払って品物は持って帰らない、こんなばかな話はないですよね。みなさんもこの1回の授業をしっかり聞いて何かを持って帰りなさい。保護者の方が支払ってくれているお金には『みなさんを思う気持ち』が込められているのです。それを忘れてはいけません」
子どもにお金の話をするのはいやらしい、と思われる方もいるかもしれません。しかし、子どものうちから「お金の価値」について考えさせることは非常に大切だと思います。「お金の価値」を知ることによって、「お金を無駄にしまい」という気持ちが生まれます。そしてまた、普通は親が苦労して働き、稼いだお金ですから、親への感謝や労働の意味を知ることにもつながるでしょう。
「無駄遣い」は良くありませんが、お金を使うことが悪いわけではありません。節約も大切ですが、ときには贅沢をしてみるのもいいでしょう。いつもより高級なレストランに行って家族で食事をしてみてはいかがでしょう。「お金はかかったけど、それ以上の値打ちはあったね」そんな体験も時には必要かもしれません。
普段の生活の中で「お金の価値」について考えさせ、「お金の大切さ」を教える。これも大切な教育のひとつではないでしょうか。
(2007年10月19日)