2016/11/02
文化の日!
文部科学省の調査によると、平成16年度に海外へ修学旅行に行った高校は1235校、人数では16万2299人に上ります。平成4年度では349校、7万9332人ですから急激に増えていることがわかります。
また、イングで中学生に、「5科目の中で将来もっとも役立つと思う科目はどれですか?」というアンケートを取ったところ、「英語」という答えが一番多く37%を占めました。
インターネットの広がりとともに、世界がずいぶん身近に感じられるようになりました。今の子どもたちも、私たちの時代とは比較にならないほど世界を身近に感じています。海外留学も今後さらに増えることでしょう。
海外に行き、さまざまな世界の文化に触れることは貴重な体験です。そしてそれは逆に日本の文化を見つめ直すことにもつながります。異文化に触れることで、生まれてからずっと空気のように存在していた日本の文化を初めて客体化して見ることができるのです。
しかし、近頃、生活の中から日本の伝統文化が失われつつあると感じることがあります。年中行事も行わなくなり、実際、「ひな祭りやこどもの日や七夕などはいつですか?」と尋ねても答えられない子どもがいて驚いたことがあります。
昔からの行事を大人(親)が伝えたり、古い名所・旧跡を訪れ、日本の文化に触れさせたりすることは、国際化が進む現代だからこそ、子どもたちにとっていっそう大切になってきているのではないでしょうか。
(2007年11月2日)