2016/11/09

約束!

「男の約束、破っちゃいかんわな。何があっても、親子の約束、夫婦の約束は、破っちゃいかんよ。」プロ野球日本シリーズを制覇した中日ドラゴンズの落合監督の言葉です。監督は今年の開幕の朝、「連覇できなかったら丸刈りにする」と長男と約束し、結果はペナントレース2位でした。そして10月4日、本拠地ナゴヤドーム最終戦終了後、ファンへの挨拶のために帽子を脱ぐと…。

 半年以上も前にした子どもとの約束をしっかり覚えていて守る。監督の言葉にもあるように、家族を大切にしているからこそ、できることだと感心させられました。

 たとえ相手が子どもであっても、約束したのが随分前のことであっても、必ず覚えておいてその「約束」を守る。それが人と人との信頼関係につながります。

 私たち講師も「先生、この問題集の宿題、提出は今日やったね」と子どもに言われてから思い出して、慌てているようでは先生失格です。これでは、先生の言葉を子どもが信じなくなり、やがて心も離れてしまいます。約束なんて守らなくてもいいんだと思う子どももいるかもしれません。 

 「人との約束は絶対に守りなさい」と口で言うよりも、大人(親)が、子どもや家族、周りの人との約束を守るために努力している姿をしっかり見せる。そこから、子どもは約束の大切さや、人を信じ合う関係作りを学んでいくのではないでしょうか。

(2007年11月9日)