大人へのメッセージ!①
「今の大人にこうしてほしいということを自由にかいてください」イングで小学4年生から中学3年生までの生徒に、こんなアンケートを実施しました。その回答は実にさまざまで、興味深いものでした。
「こづかいを増やしてほしい(小4)」「宿題をへらしてほしい(小5)」「ぼくのお金を『お母さんが持っとくから、買いたいときに言い』とか言いながら忘れないでほしい(中1)」
こうした子どもらしい回答の一方、考えさせられる回答が多くありました。「人をおそわないでほしい(小4)」「もうちょっとルールを守ってほしい(小5)」「いじめのことを、もっと真剣に受け止めてほしい(中3)」「地球温暖化ストップ(中1)」子どもの視線は社会だけでなく、当然、身近な大人(親)にも向けられます。
「もっと子どもの意見を取り入れて、いっしょに考えたりしてほしい。勝手に決めつけないでほしい(小6)」「もう少し子どもに夢を与えてほしい(小6)」「ちゃんと子どもを見てください(中1)」「もっと尊敬できる大人になってほしい(中2)」「子どもの話から目をそらさず、しっかり聞いてほしい(中3)」「子どもをしかれる大人になってください(中3)」
これらは、いまの子どもたちが心に隠し持つ「大人へのメッセージ」です。面と向かって大人に伝えなくても、子どもは大人を実によく見て、敏感に何かを感じています。われわれ大人は、自分の行動が常に子どもに影響を与えていることを自覚し、日々の行動を見直したいものです。(2007年12月7日)