2016/12/28

持続力!

 数年前に比べて、子どもの集中力と持続力が衰えている気がします。人の話をじっくりと聞けない。一つのことを最後までやり遂げることができない。そういう子供が増えているのではないでしょうか。

 ほとんどの目標は、今日努力して明日すぐに報われるというものではありません。努力を積み重ねることで、やっと成果が出ることも多いのです。だから、成果が出るまで続けることは非常に大切です。では、どうすれば子どもの持続力を育むことができるのでしょうか。

 あるイングの教室に通う小学生のことです。漢字検定と数学検定に合格したくて、一日1ページずつ漢字と計算の練習を始めました。先生が、毎週の授業で、1週間分7ページの練習を見て、「よくがんばったね」という言葉とともにハナマルを描いてあげたそうです。その子は1年間その練習を続け、見事に2つの検定に合格しました。

 大きな目標を持つことは大切です。しかし、ともすると目標が大きすぎて、何から始めたらよいのかわからなくなってしまいます。身近な日々の目標を立て、一つひとつ成功体験を重ねていくことが、やがて大きな目標達成に結びつくのだと思います。

 私たち大人(親)は、できなかったことを責めるのではなく、日々その子ができたことを見逃さずほめたいものです。それによって、子どもは「持続する」大切さを学んでいくのではないでしょうか。(2007年12月28日)