2017/01/11

自立!「成人の日」

 祝日法によると、成人の日は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としています。平成11年までは1月15日でしたが、この日は、かつての元服の儀が行われた小正月にあたる日だそうです。

 あるアンケートで20歳以上の人に「あなたの精神年齢は?」と尋ねたところ、実年齢より10歳程度下を答える人が多くいました。高年齢層が「まだまだ若い」と肯定的にとらえているのに比べ、20代30代は「まだまだ未熟だ」と否定的にとらえているようです。また若い世代はその年代に求められる責任を果たす自信がなく、それが結果に現れているのかもしれません。

 実年齢は20歳でも、精神年齢がそれに追いついていないケースが最近増えているように思います。子供の大学入学後、科目履修ガイダンスに出席し「どの教授の講義が単位を取りやすいのでしょうか」「サークルには入れたほうがいいでしょうか」などと質問する親。大学の合同の就職セミナーに大挙して押し寄せる親。大学生の子どもはそんな親の横でじっと座ったままです。

 幼児期に親がしっかりと子どもを保護することはもちろん大切です。しかし子どもの成長に合わせて子育ての方向を自立へと徐々に切り替えなければなりません。それができない親が増えているのではないでしょうか。

 子どもの自立を大人(親)の過保護、過干渉によって妨げるようなことは避けたいものです。(2008年1月11日)