2017/01/18

整理!

 最近、書店で、そうじや整理整頓に関する本を見かけることがあります。内容は、そうじをすると物事がスムーズに流れ、気持ちもすっきりするというものです。

 これらは日頃、教室で指導をしているときにも感じます。ある生徒は、テキストを出そうとしますが、かばんの中が散らかっていて、なかなかお目当てのテキストが出てきません。また別の生徒は、筆箱にペンをつめこみすぎていて、赤ペンを取り出すのにひと苦労しています。

 成績アップのためには、意外に整理が大切なのです。

 整理が必要なのは、かばんや筆箱だけではありません。頭の中を整理することもとても大切です。

 中学生ぐらいになると、成績の良い生徒は、先生の話を聞いて要点をメモしたり、重要なところに赤線を引いたりすることができます。

 「わかる」という言葉は、「分ける」という言葉と元は同じです。つまり整理して分ける能力は、理解する能力と大きく結びついているのです。

 また、スピーチなどで、話し手自身が話す内容を十分整理して把握していないと、聞いているほうもよくわかりません。自分の頭の中を整理することは、コミュニケーション能力の向上にも欠かせません。

 このように大切な「整理」。まず私たち大人が気をつけて、そして子どもたちにも整理・整頓する習慣をつけさせたいものです。(2008年1月18日)