2017/01/25
興味と夢!
公立高校の改革が進んでいます。たとえば大阪府では平成13年度から19年度の間に、総合学科高校が7校、普通科総合選択制高校が14校開校されています。
その設置理念は「普通科目と専門科目の両方にわたって、多くの選択科目を設定し、生徒自ら科目選択をしていく中で、自分の適性や進路を見つめていく力をはぐくむ学校として『総合学科』を設置する」「普通科の中で選択科目を多く設定し、基礎学力を重視しながら生徒一人ひとりの興味・関心にあった学習を通じて、進路実現の力をはぐくむ学校として『普通科総合選択制』を設置する」となっています。
これは、「なんとなく高校に行って、なんとなく大学に行って、それから仕事を考えよう」という周りに流された考えではなく、自分の興味と夢に基づき積極的に進路を選ばせたい、という狙いです。ただし、中学校の段階で自分の適性や将来の夢について本人がしっかり考え、また家族とも話をしておかないと、「単に苦手科目を避けるためだけの選択」となりかねません。
先日、ノーベル医学・生理学賞を受賞したカペッキ教授が、日本の子どもたちに贈る言葉を産経新聞に寄せています。「すべての子どもに共通する最も重要なことなどなく、一人ひとりが自分自身の特別な興味と夢を見つけなければならない」
子どもに興味と夢を持たせ、将来についてしっかり考えさせる。これは、われわれ大人(親)の大切な役目になってきています。(2008年1月25日)