チャレンジ!
明日9日、大阪府下の私立高校で入学試験が実施されます。(註2008年当時の日程です)今晩は緊張ですぐに寝つけない受験生も多いかもしれません。
子どもにとって入試は、自分が選んだ学校の合格に向けて、長い間努力を続けてきた成果を試す、人生の大きな節目の時です。「先生! やった! 合格した!」満面の笑みで得意そうにガッツポーズを見せる生徒。自分の努力が報われ、その大切さを身をもって学んだ瞬間です。一方、残念な結果に終わる場合もあります。「先生!あかんかったわ。でも、精一杯努力したから、悔しいけどなんかさっぱりしてんねん。大学入試で見返したるわ」目に涙を一杯ためながら、そう報告に来てくれた生徒を私は忘れません。しかし、これも長い目で見れば大切なことを学んだ瞬間といえます。
このように、入試結果だけをすべてのようにとらえるのではなく、そこから子どもが今後の人生のために何を学んだかという視点が非常に大切です。
子どもたちは人生で初めて大きな選択をし、迷い、悩みながらも自分で目標を決め、それに向かって努力します。そして、合否を自分自身の努力の結果として受け入れます。自分の選択と行動が人生を決めていく―。入試は、この当たり前で重要なことを学べる貴重な機会といえるのではないでしょうか。
われわれ大人(親)は、高校のレベルがどうだとか、進学実績がどうだとかいうことで、高校受験をとらえがちですが、もう少し大きな目で子どもを見守ることも大切だと思います。(2008年2月8日)