2017/03/15

国際力!?

 先月、学習指導要領の改訂案が発表されました。その中の主な改善事項に「小学校段階における外国語活動」があり、具体的には、小学校高学年で週1コマ程度実施する、というものです。(註2008年当時の状況です)

 目標には、「外国語を通じ言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」を掲げています。

 外国に目を向けると、例えば韓国では1997年度より初等学校3年生以上の必修科目として英語が導入され、10年を超える歴史があります。小学校英語教育を受けた世代の高校生と受けていない世代の高校生の英語コミュニケーション能力を比較すると、800点満点のテストで約45点の差が見られたそうです。

 また、同時に実施したアンケートでは、生徒たちは英語への興味や自信、コミュニケーション能力についてプラスの効果を感じている、という結果が出ています。

 言葉は、コミュニケーションの道具の一つであり、他者を理解するなかだちとなるものです。これからの子どもたちは英語教育を通して異文化に触れ、それに対する認識を深めていきます。私たち大人(親)も子どもとともに、異文化に関心を持ち、国際力を高めていくことが大切ではないでしょうか。

(2008年3月14日掲載)