2017/03/22

英語力!

 小学校での英語教育の実施には賛否両論あります。「英語よりまず国語をしっかり学ぶべきだ」という意見もよく聞かれます。たしかに「国語力」はすべての教科の基礎となる大切な力ですが、国語と英語の二者択一にする必要があるでしょうか。

 脳科学者によると、脳の大部分は9歳ごろまでに形成されるそうです。小さい子どもの脳はさまざまなことを吸収する力を持っています。「英語を勉強しすぎて国語ができなくなった」というようにはなりません。

 幼い時期に、親が美しい日本語を読み聞かせることは、とても重要です。同じくこの時期に、ネイティブの外国人から生(なま)の発音を聞くことは、英語学習において貴重な経験となります。

 英語は日本語より「音声」の数が非常に多く、また日本語と異なるため、「聞く」経験を積まないと、聞き取れるようにはなりません。文字を読んで問題に答える能力だけでは、実際には役に立たないのです。

 イングで、ネイティブの英語講師から学んでいる子どもたちは、外国人に違和感なく自然に英語で話しかけます。

 私たち大人(親)は、「実際に活用するための学習」という視点を持って、子どもたちの教育を考えるようにしたいものです。(2008年3月21日掲載)