2017/06/07

不登校!

 文部科学省の調査によると、平成18年度、不登校(病気や経済的理由以外で、年間30日以上の欠席者)だった児童生徒数は、5年ぶりに増加して12万6894人になりました。特に中学生の増加が目立ち、不登校の生徒が全生徒数に占める割合も10年前は60人に1人だったのが35人に1人と大きく増えました。つまり、中学校の1クラスに1人は不登校の生徒がいる計算です。

 不登校になるきっかけ(複数回答)で最も多かったのは、本人の問題(無気力や非行など)に起因するもので44%、次いで学校生活(いじめを含む友人関係、学業の不振など)に起因するもので40%を超えました。

 ただ、その理由はさまざまにからみ合っていて、本人の力だけで解決できないケースも多くあります。 

 自分の子どもが突然不登校になったとき、慌ててしまうのも無理はないでしょう。しかし、取り乱して子どもを問い詰めたり、追い込んだりしてはいけません。親のメンツにこだわらず、じっくり子供と向き合い、その背景にあるものをしっかり聞いてやる。また、学校に相談し、場合によっては専門家に相談するなどの対応をとることが大切です。(2008年6月6日)