2017/06/14

気づき力!

 「うちの子に限って…」「そこまで思いつめていたとは、心の奥まで見えていなかった…」

 いずれも事件を起こした子どもの親の声です。

 「普通の子」の「いきなり型」非行が増えているそうです。でも子どもにとっては「いきなり」ではなく、爆発までに積もり積もった何かがあるのでしょう。「親に心配をかけたくない」「自分がいじめられていることを伝えてショックを与えたくない」などの理由で、悩みを親に隠している子どもも多くいます。

「自分の子どものことはよくわかっている」「普段から話す時間はとっている」―親自身はそう思っていても、気づけていないだけかもしれません。

 よく見ていると普段と違う子供のサインに気づくものです。身体の不調を訴えたり、服装が派手になる、学校へ行くのをしぶる、些細なことに興奮するなど、行動に表れたりする場合もあります。

 われわれ大人(親)はそのサインを見逃していないでしょうか。わざと目を背けていないでしょうか。まっすぐ向き合い、じっくり話を聴き、その背景にある心の状態を理解し、受け止めてやる。まずは気づくことが何よりも大切です。

「気づき力」を高めましょう!(2008年6月13日)